2024年 第44週 (10月28日~11月3日) 2024年11月6日現在

 2024年第44週の定点当たり報告数は1.04(患者報告数5,127)となり、前週の定点当たり報告数0.87よりも増加した。都道府県別では沖縄県(10.64)、静岡県(2.09)、千葉県(2.00)、大分県(1.66)、福井県(1.62)、愛媛県(1.57)、長崎県(1.53)、熊本県(1.44)、福岡県(1.39)、鹿児島県(1.29)、神奈川県(1.11)、鳥取県(1.10)、奈良県(1.02)、兵庫県(1.01)、石川県(1.00)、山口県(1.00)の順となった。全国47都道府県中、32都道府県では前週の報告数よりも増加し、11都道府県では前週の報告数よりも減少した。
 定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約4万人(95%信頼区間:3.1~5万人)となり、前週の推計値(約3.3万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約0.3万人、5~9歳が約0.7万人、10~14歳が約0.7万人、15~19歳が約0.5万人、20代が約0.3万人、30代が約0.3万人、40代が約0.4万人、50代が約0.4万人、60代が約0.2万人、70歳以上が約0.2万人となっている。また、2024年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約22.9万人となった。
 全国の保健所管轄区域のうち、警報レベルを超えている保健所管轄区域は1か所で、1都道府県に分布していた。また、注意報レベルを超えている保健所管轄区域は2か所で、1都道府県に分布していた。
 基幹定点医療機関から報告された、インフルエンザによる入院患者数は101例であり、前週(77例)から増加した。31都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(4例)、1~4歳(13例)、5~9歳(13例)、10代(9例)、20代(1例)、30代(2例)、50代(7例)、60代(7例)、70代(14例)、80歳以上(31例)であった。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2024年第40週~2024年第44週)ではAH1pdm09が48件(84%)、AH3亜型が8件(14%)、B型が1件(2%)の順であった。
 詳細は国立感染症研究所ホームページ(https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。



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