2021年第3週の定点当たり報告数は0.01（患者報告数64）となり、前週の定点当
たり報告数0.01と同程度であった。都道府県別では京都府（0.11）、三重県（0.
1）、岡山県（0.07）、福島県（0.04）、岐阜県（0.03）、滋賀県（0.03）、の
順となっている。10道府県で前週の定点当たり報告数よりも増加がみられた。12
府県で前週の定点当たり報告数よりも減少がみられた。
　定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間
に受診した患者数を推計すると約0.1万人（95%信頼区間：0～0.2万人）となり、
前週の推計値（約0.1万人）と同程度であった。千人単位での推計となることか
ら、年齢別での推計値については記載を省略する。また、2020年第36週以降これ
までの累積の推計受診者数は約1.0万人となった。
　全国の保健所地域で、警報レベル、注意報レベルを超えている地域はなかった。
　基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は3例であり、前週（8例）より
減少した。3道県から報告があり、年齢別では 20代（1例）、30代（2例）であっ
た。
　国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間（2020年第52
週～2021年第3週）の報告はなかった。
　詳細は国立感染症研究所ホームページ（https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html）
を参照されたい。