2019年第43週の定点当たり報告数は0.80（患者報告数3,953）となり、前週の定点当たり報告数0.72より増加した。
　都道府県別では沖縄県（8.69）、宮崎県（1.83）、北海道（1.77）、新潟県（1.73）、鹿児島県（1.66）、福岡県（1.45）、岩手県（1.42）、広島県（1.36）、熊本県（1.13）、山梨県（1.05）、佐賀県（1.00）、神奈川県（0.94）、石川県（0.92）の順となっている。32都道府県で前週の定点当たり報告数より増加がみられたが、1県で増減に変化なく、14府県で前週の定点当たり報告数より減少がみられた。
　定点医療機関からの報告をもとにした推計受診者数については、現在システムの調整を行っていることから、可能となった時点から情報提供を行う予定である。
　全国で警報レベルを超えている保健所地域は2箇所（1県）、注意報レベルを超えている保健所地域は1箇所（1県）であった。
　基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は66例であり、前週（68例）より減少した。23都道府県から報告があり、年齢別では0歳（4例）、1～9歳（23例）、10代（5例）、20代（2例）、30代（3例）、50代（3例）、60代（1例）、70代（11例）、80歳以上（14例）であった。
　国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間（2019年第39～43週）ではAH1pdm09（91%）、AH3亜型（7%）、B型（2%）の順であった。
　詳細は国立感染症研究所ホームページ（https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html）を参照されたい。