2017年第12週の定点当たり報告数は7.71（患者報告数38,231）となり、前週の定点当たり報告数10.33よりも減少した。
　都道府県別では福島県（17.73）、沖縄県(17.17)、宮崎県(16.69)、長崎県(15.13）、佐賀県（14.51）、福岡県(12.05)、福井県（11.69）、秋田県（11.37）、石川県（11.04）、熊本県（10.31）、北海道（10.05）の順となっている。47都道府県で前週の定点当たり報告数よりも減少がみられた。
　全国で警報レベルを超えている保健所地域は89箇所（27都道府県）で、注意報レベルを超えている保健所地域は45箇所（25道府県）であった。
　定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約43万人（95%信頼区間：39〜47万人）となり、前週の推計値（約55万人）よりも減少した。年齢別では、5〜9歳が約7万人、0〜4歳、10〜14歳、30代、40代がそれぞれ約5万人、20代、70歳以上がそれぞれ約4万人、15〜19歳、50代、60代がそれぞれ約3万人となっている。また、2016年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約1,548万人となった。
　基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は428例であり、前週（532例）から減少した。46都道府県から報告があり、年齢別では0歳（20例）、1〜9歳（81例）、10代（16例）、20代（3例）、30代（8例）、40代（4例）、50代（14例）、60代（44例）、70代（63例）、80歳以上（175例）であった。
　国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間（2017年第8〜12週）ではAH3亜型の検出割合が最も多く、次いでB型、AH1pdm09の順であった。
　詳細は国立感染症研究所ホームページ（http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html）を参照されたい。