2016年 第46週 (11月14日〜11月20日) 2016年11月24日現在

 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約7万人(95%信頼区間:7〜8万人)となり、前週の推計値(約5万人)よりも増加した。年齢別では、0〜4歳、5〜9歳、10〜14歳、20代、30代、40代、50代、70歳以上がそれぞれ約1万人となっている。また、2016年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約26万人となった。
 2016年第46週の定点当たり報告数は1.38(患者報告数6,843)となり、2016/2017年シーズンで初めて全国的な流行開始の指標である1.00を上回った。
 都道府県別では沖縄県(8.12)、栃木県(5.50)、福井県(3.50)、北海道(2.92)、岩手県(2.60)、石川県(2.29)、群馬県(2.09)、富山県(1.96)、奈良県(1.76)、福島県(1.73)、埼玉県(1.70)、宮城県(1.61)、東京都(1.57)、愛知県(1.39)、山梨県(1.34)、香川県(1.34)、愛媛県(1.34)、茨城県(1.33)、神奈川県(1.31)、千葉県(1.21)、山口県(1.16)、長野県(1.14)、滋賀県(1.13)、広島県(1.09)、福岡県(1.08)、秋田県(1.07)、新潟県(1.02)、岐阜県(1.01)の順となっている。全47都道府県で前週の報告数よりも増加がみられた。
 全国で警報レベルを超えている保健所地域はなかったが、注意報レベルを超えている保健所地域は3箇所(北海道1箇所、沖縄県2箇所)であった。
 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は95例であり、第45週(53例)から増加した。35都道府県から報告があり、年齢別では0歳(2例)、1〜9歳(21例)、10代(3例)、20代(2例)、30代(1例)、40代(3例)、50代(4例)、60代(8例)、70代(12例)、80歳以上(39例)であった。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2016年第42週〜2016年第46週)ではAH3亜型の検出割合が多く、次いでAH1pdm09、B型がほぼ同程度に少数みられた。
 なお、2016年第46週のインフルエンザ流行レベルマップの詳細は、国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。



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