2014年 第48週 (11月24日〜11月30日) 2014年12月3日現在

 2014/2015年シーズンのインフルエンザの定点当たり報告数は2014年第42週以降増加が続いている。2014年第48週の定点当たり報告数は1.90(患者報告数9,396)となり、全国的な流行開始の指標である1.00を初めて上回った。都道府県別では岩手県(10.52)、福島県(6.41)、埼玉県(5.05)、神奈川県(4.04)、東京都(3.62)、千葉県(2.90)、奈良県(2.67)、長崎県(1.93)の順となっており、46都道府県で前週の報告数よりも増加が見られた。
 全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは1箇所(1県)であり、注意報レベルを超えている保健所地域は8箇所(1道1都1府4県)であった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を、この1週間に受診した患者数を推計すると約10万人(95%信頼区間:10〜11万人)となり、前週の推計値(約4万人)よりも増加した。年齢別では、5〜9歳、10〜14歳がそれぞれ約3万人、0〜4歳、15〜19歳、20代、30代、40代がそれぞれ約1万人となっている。また、2014年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約19万人となった。
 基幹定点からのインフルエンザ患者の入院報告数は56例であり、第47週(38例)より増加した。23都道府県から報告があり、年齢別では0歳(4例)、1〜9歳(19例)、10代(3例)、20代(1例)、30代(1例)、60代(3例)、70代(9例)、80歳以上(16例)であった。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間(2014年第44週〜第48週)ではAH3亜型の検出割合が最も多く、次いでAH1pdm09の順となり、B型は検出されていない。
 詳細は国立感染症研究所ホームページ(http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-map.html)を参照されたい。



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