2011年 第12週 (3月21日〜3月27日) 2011年3月30日現在

 2011年第12週のインフルエンザの定点当たり報告数は12.33(患者報告数59,690)となり、前週の報告数(定点当たり報告数17.25)よりも減少した。第11週に続いて岩手県の一部(2保健所)、福島県の一部(5保健所)からの報告はなかった。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約55万人(95%信頼区間:47万人〜64万人)となり、年齢群別では5〜9歳約20万人(36.4%)、10〜14歳約11万人(20.0%)、0〜4歳約9万人(16.4%)、30代約4万人(7.3%)の順であった。0〜14歳の年齢層で大きな減少がみられた。
 都道府県別では大分県(32.84)、山口県(27.76)、広島県(21.92)、福岡県(21.73)、山梨県(21.55)、石川県(20.88)、岐阜県(20.87)、長野県(20.17)の順である。前週報告のなかった福島県を除く46都道府県中39都道府県で定点当たり報告数の減少が認められており、前週よりも増加したのは中国、四国、九州地方の7県であった。
 警報レベルを超えている保健所地域は154箇所(32都道府県)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は89箇所(35都道府県)と共に減少した。
 2011年第8〜12週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH3亜型(A香港型)が最多であり、次いでB型、AH1pdmの順である。2011年第7週以降はAH3亜型の検出数が最多となっていたが、B型の検出割合も増加してきている。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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