2011年 第10週 (3月7日〜3月13日) 2011年3月16日現在

 インフルエンザの定点当たり報告数は、2011年第5週以降減少が続いていたが、第10週のインフルエンザの定点当たり報告数は16.81となり、前週の13.85よりも増加した。また、第10週は岩手県の一部(3保健所)、宮城県、福島県からは報告はなかったにもかかわらず、患者報告数も79,174と、前週の68,327を上回った。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数を推計すると約68万人(95%信頼区間:59万人〜77万人)となり、年齢群別では5〜9歳約27万人(39.7%)、10〜14歳約15万人(22.1%)、0〜4歳約10万人(14.7%)、30代約5万人(7.4%)の順であった。0〜14歳の年齢層で増加がみられている。
 都道府県別では山口県(43.96)、大分県(37.67)、愛知県(35.64)、三重県(30.96)、岐阜県(29.98)、福岡県(27.79)、富山県(26.27)、広島県(23.25)の順である。宮城県、福島県を除く45都道府県中40都道府県で定点当たり報告数の増加が認められた。岩手県、宮城県、福島県を除く東北各県とその周辺の全ての県でも、報告数の増加がみられている。
 2011年第10週は23保健所からの報告数は反映されていないものの、警報レベルを超えている保健所地域は182箇所(32都道府県)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は123箇所(39都道府県)と共に増加した。
 2011年第6〜10週の5週間のインフルエンザウイルス検出報告件数は、AH3亜型(A香港型)が最多であり、次いでAH1pdm、B型の順である。2010年第49週以降はAH1pdmの検出数の方が多い状態が続いていたが、2011年第7週以降はAH3亜型の検出数が最多となっている。詳細は感染症情報センターホームページ(http://idsc.nih.go.jp/iasr/influ.html)を参照されたい。



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