2009年第51週のインフルエンザの定点当たり報告数は22.44（患者報告数108,071）となり、3週連続で減少が続いた。
　定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約107万人（暫定値）となり、第28週以降これまでの累積の推計患者数は約1,653万人（95%信頼区間：1,634万人〜1,672万人）（暫定値）である。
　定点当たり報告数は、都道府県別では福井県（43.22）、宮崎県（41.81）、福島県（38.99）、愛媛県（33.51）、岐阜県（32.90）、長野県（31.72）、長崎県（31.00）、大分県（30.07）、鹿児島県（30.06）、山口県（29.66）の順となっている。定点あたり報告数は、37県で20.00を上回っているが、福島県、山梨県、沖縄県を除く44都道府県で前週よりも減少した。警報レベルを超えている保健所地域は423箇所（47都道府県）となり、注意報レベルのみを超えている保健所地域は56箇所（24都道府県）となった。
　インフルエンザの報告数が増加し始めた第28週以降、検出されているインフルエンザウイルスの殆どが新型インフルエンザウイルスAH1pdmである状態が続いており（感染症情報センターホームページ：http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/sinin1.gif参照）、最近の発生患者の殆どが新型インフルエンザに罹患しているものと推定される。