2009年 第45週 (11月2日〜11月8日) 2009年11月11日現在

 2009年第45週のインフルエンザの定点当たり報告数は32.76(患者報告数157,626)となり、前週の値(定点当たり報告数33.28)よりもやや減少した。定点医療機関からの報告数をもとに、定点以外を含む全国の医療機関を1週間に受診した患者数を推計すると約153万人となり、第28週以降これまでの累積の推計患者数は738万人(95%信頼区間:722.57万人〜753.43万人)である。
 都道府県別では愛知県(53.19)、秋田県(50.64)、滋賀県(50.06)、福岡県(48.73)、宮城県(46.24)、大分県(45.78)、香川県(42.11)、新潟県(40.52)、石川県(40.10)、青森県(38.92)の順となっている。定点当たり報告数は、前週と同様全ての都道府県で10.00を上回り、前週よりも多い25道県で30.00を上回ったが、首都圏、愛知県、大阪府、兵庫県等の大都市圏の多くでは報告数の減少がみられている。ただし、第45週は祝日によって診療日数が前週よりも少ない医療機関が多く、報告数もその影響を受けている可能性があるため、今後の推移を慎重に観察していく必要がある。
 警報レベルを超えている保健所地域は300箇所(45都道府県)とさらに増加し、注意報レベルのみを超えている保健所地域は207箇所(45都道府県)となった。
 インフルエンザの報告数が増加し始めた第28週以降、検出されているインフルエンザウイルスの殆どが新型インフルエンザウイルスAH1pdmである状態が続いており(感染症情報センターホームページ:http://idsc.nih.go.jp/iasr/prompt/graph/sinin1.gif参照)、最近の発生患者の殆どが新型インフルエンザに罹患しているものと推定される。




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